ピストでヒルモを使ってて具合が良いのでママチャリに導入すべく購入!

中身を見てみたくなるのは性なのか、新品を分解して見てみました。壊さなくて良かった・・・・笑

写真たくさん載せました^_^

ヒルモについて

購入したのは、ヒルモのLP-C2207のカゴ下取り付けタイプです。

ヒルモは安全の観点から暗くなったらつくのではなく、常時点灯のライトです。

アマゾンで1444円とお安く購入できました(^^)

マニュアル

分解の意図

ハブダイナモは従来の6V2.4Wより出力を抑えて6V0.9Wとなっており、常時点灯でもチャリこぎが重くならないように工夫がされています。

ヒルモのハブダイナモ0.9Wで使用するのが当然なのですが、ママチャリのは従来の2.4W

負荷が軽くなるとハブダイナモは電圧が高くなるので、そのへんが大丈夫か確認するために回路を見ようと思って分解しました。

ライトは0.9Wのダイナモで駆動する設計になっているので、最大でも0.9W程度しか消費しないですが、それを2.4Wのダイナモにつけると、ダイナモ側からは負荷が軽くなる(2.4Wから0.9Wにへる)のでその分電圧が高く出てしまうというわけです。

すると半導体素子の耐圧とか諸々の問題がでて壊してしまう可能性があります。(たぶん)

ハブダイナモの特性については、各サイトさんで詳しく測定されているので、そのデータを参考にさせていただきます。ありがとうございます!(^^)

みると、速度30km/h時に負荷開放(最も軽負荷)で19Vrms程度なので、最大で20Vrmsくらいと考えておきます。素子耐圧はこれを考慮してみます。

分解

アマゾンで購入するとこんなパッケージで届きました。

簡易包装で良いですね。本体と付属ネジが袋のラミネートで仕切られているのもいい配慮です、シマノさん。

端子は、J2-Aタイプで、ハブダイナモにコネクタ1つでさせるようになっています。

従来型はJ2タイプで平型の圧着端子2本接続です。もしくは1本(1本のときはチャリとの取り付けネジ部分がアースとなっています。錆びてると電気が流れずに点灯しません)

ネジを緩めると、角度が変えられます。※ネジはこの状態からは抜けないので注意!

レンズ側のカバーをひねって外してから、黒カバーを外します。

マイナスドライバーでちょっと浮かせてやれば↓写真のように動きます。

取れました。

ネジはカバーを外したら抜けます。ネジを外せば取付金具が取れます。

レンズ部分はOリングがあるので、爪楊枝で角を持ち上げて、ピンセットで丁寧にとりました。

接着はされていないですが、ピッタリはまって少しくっついています(ゴムだから?)

基板。使ってない穴があるので、他製品にも流用しているんですね。

真ん中の黄色いチップがLEDです。約2mm各です。ちっちゃい!

表面には半導体素子が2つしか見当たりません。基板が厚めなので、もしかして内層に部品が実装してあるんですかね?わかりません。厚みがあるのは単に強度のためかもしれません。

シルクはD1,D2とあるのでダイオードと推定します。

レーザー刻印がD2Sとあるので、調べてみると、どうやらロームのショットキーダイオードですね。

多分、RBE2EA20A

https://fscdn.rohm.com/jp/products/databook/datasheet/discrete/diode/schottky_barrier/rbe2ea20atr-j.pdf

Vfはmax0.39V程度らしく、測ってみるとどれも0.13V程度だったので大体あってそうです。

ダイオードが2個しか見当たらないので、単純にダイナモの交流を全波整流していると考えました。

きっとどこかに制限抵抗があるはず!

平滑コンデンサも見当たりませんし、手持ちのヒルモは漕ぎ出しがピカピカ光る(点滅)ので、漕ぎ出しの低周波が全波整流してボコボコしているので点滅していると考えれば、全波整流かもしれません。

すると、ダイオード1つにはダイナモの電圧がそのままかかるので、最大19Vrmsとすれば、ピーク電圧は19V*√2=26.8Vpeak(正弦波)となります。

データシートだと、逆耐圧が20Vなのでオーバーしていますが、サージ耐量が30Vで、正弦波の半波がデューティ50%と考えれば30V耐圧と考えて良いと思います(強引)

よって、多分大丈夫でしょう!(自己責任で)

まあ、アマゾンのレビューでも普通に使えました!とあるので平気なんだと思います。

内側は空っぽ

取り付けた

カゴ下につけました。

タイヤとのクリアランスが心配でしたが5mmくらいはとれたのでOK

平型端子は勿体ないので半田付けで再利用

交流だから線はどっちでも良いと思ったんですけど、黒いラインが入っている線があります。平型端子も同じもの2つではなく2種類あって、小さい端子と大きい端子に分かれています。もともとついていたライトは大きい端子に黒いラインがある線が繋がっていたので同じようにしました。接地(アース)ってことですかね。

問題なく点灯

めちゃ明るくて良いです!!

現場からは以上です(^^)