概要

Apple純正のアプリであるボイスメモAppとブックAppでオーディオブックを自作して、聴く方法です(^^)

環境(Mac)

  • macOS Catalina 10.15.2 MacBook Air late2018
  • ブック バージョン2.2(1875)

理由

  • 自作するしか無かった!
  • 録音アファーメーションを試してみたい!

Audibleなどのサービスに読みたい本があれば良かったのですが、無いので自作に踏み切りました!

アファーメーションは、なりたい像や希望を自分の声で発して、聴くことで潜在的に可能にする概念ですね。これは、自分で音読するしか無いので自作しかありません。

流れ(ざっくり)

私は以下の手順で、作成→聴いています。

【iPhone】はiPhoneでの作業、【Mac】はMacでの作業です。【iPhone,Mac】のように両方書いてあれば両方使います。

  1. ボイスメモAppで録音、編集【iPhone】
  2. ボイスメモAppからMacのデスクトップに保存【iPhone,Macどちらでも】
  3. タグ情報編集【Mac】
  4. ブックAppにドラッグ・アンド・ドロップ【Mac】
  5. iPhoneとMacをLightningケーブルで接続して、同期する【iPhone,Mac】
  6. 聴く【iPhone】

流れ(詳細)

ボイスメモAppで録音、編集【iPhone】

録音はiPhoneで統一しています。

ボイスメモAppはiCloud同期なので、iPhoneでもMacでもシームレスに扱えますが、録音するデバイスを変えてしまうと、マイクとの距離や感度が変化するので、連続して聴いた時に音量が変化してとても聞き辛くなります。

なのでiPhoneでなくとも統一するのがオススメです!

また、ボイスメモAppでも聞けますが、複数の録音を連続再生できません。

つまり、章ごとに区切っていたら、章が終わったら、次の章は手動で再生しないといけません(めんどくせぇ!)→ブックAppで解決!

バックグランド再生はできます。

ボイスメモAppからMacのデスクトップに保存【iPhone,Macどちらでも】

MacにてボイスメモAppからデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップすれば、「.m4a」の拡張子で音声データが出力されます。

デスクトップもiCloud同期しているなら、iPhoneのボイスメモAppからでもデスクトップに出力できます。その場合は、「・・・」→「”ファイル”に保存」で出力できます。

デスクトップと書きましたが、その限りでないです。要はMacに現れれば良いので、DropboxでもGoogle Driveでもなんでもよいです。好きなのをお使い下さい(^^)

タグ情報編集【Mac】

メタ情報、メタデータと言ったりもします。

タグ情報とは、本のタイトルや章、著者などです。

オーディオブックでは、

  • 本のタイトル = アルバム名
  • 章      = 曲名
  • 著者     = アーティスト名

となります。

タグ情報編集はミュージックAppでもできるのですが、私の環境では、ブックAppと同期したときに情報がおかしくなったのでミュージックAppを使うのはやめました。

フリーソフトのTag Editor Freeを使用します。

何回か使うと、サブスクリプションを促すウィンドウが出ますが、拒否してても使えています。

ちなみに、アートワークは何故か、Macでは出ていてもiPhoneには反映されなかったのでタグ情報でも入れるのはやめました(余計な情報は問題の元なので)

ブックAppにドラッグ・アンド・ドロップ【Mac】

ドラッグ・アンド・ドロップした時点で、ブックAppのライブラリにデータがコピーされるので、デスクトップのデータは削除して良いです。

ライブラリの場所はとても分かりづらいのですが、以下です。これが全然見つからなかった!

/Users/”あなたのユーザ名”/Library/Containers/com.apple.BKAgentService/Data/Documents/iBooks/Books/Audiobooks/

ブックApp中から削除すれば、このフォルダからも消えます。

例えば、何回かやり直す時

順番がめちゃくちゃになってやり直す等、試行錯誤するかと思います。

そんな時はブックApp上から削除して再度追加すれば綺麗サッパリ元通りになります。

ただし、ブックApp上で削除すると元データは消えてしまうので、避難させてください。大事なデータが消えます!

で、消す時ですが、ブックApp上で消してください(上記のライブラリフォルダで消さないほうがいいです)

上述の通り、ブックAppから削除すれば、ライブラリフォルダからも消えますが、逆にライブラリフォルダで消すと、ブックApp上には残ります(つまり、重複して表示されます)

例えば2つ重複してたとして、表示は2つですが、元データは1つしか無いので1つはちゃんと再生されますが、もう1つは表示だけで再生できません(再生時間の表示もありません)

という理由です。

ちなみに、上記のライブラリフォルダは以下の方法で見つけました。

  1. 適当な音楽ファイルをブックAppにドラッグ・アンド・ドロップで追加します。
  2. 上のメニューバーで「ファイル」→「ライブラリに追加」
  3. finderっぽいウィンドウが出るので、左側の下の方にある「ミュージック」を選択
  4. 「オーディオブック」を選択
  5. さっき追加した音楽ファイルがあるので、選択して、右クリックして「Finderに表示」
  6. すると、上記のライブラリの場所がでます。

ルール

上述のTag Editor Freeにて、

タイトルに連番を振りました!

また、trackは空白としました。

例)01序章

  02始まり

つまり、順番は名前のみで決まるようにしていまして、名前以外でソートに影響するような要素を排除します(trackを空白にしたのもそのため)

この方法に行き着くまでに検討したこと

希望

できれば純正アプリで済ませたい(余計なアプリを入れたくない)

方法は二つあった

  1. 曲として扱い、ミュージックApp(Apple Music App)で聞く
  2. オーディオブックとして扱い、ブックApp(Apple Books App)で聞く

ブックAppに決めた理由

  1. そもそも本なのでブックAppでしょ!との安易な考え
  2. スリープタイマーあり(ミュージックAppにはない)
  3. バックグランド再生可能
  4. 再生速度変更可能(リスニングにも良い。 ミュージックAppにはない )

シャッフル再生はミュージックAppにしか有りませんが、それは「本」という特性上不要ですし、シャッフルしないのでデメリットにはなりませんでした。

一曲ずつ(一章ずつ)順番に上から進むので、上記のルール(連番を振る)は必要です。

ボイスメモAppの不満 といっても問題にならず

  1. 複数の録音を結合できない
  2. 削除の部分指定の最小幅が広い(1秒以下は削除できない)

当初、章を結合して一冊のオーディオブックにしようと目論んでいました(タグ情報でアルバム名(=本のタイトル)を同じにすれば一冊の本になることを知らない時)

なので、結合しようと思っていましたが、上記の通り、各音声データでアルバム名を統一すれば問題ないですし、むしろミスに気づいて後から編集することを考えると、ひとまとめにすると、例えば結合した大きい区間をすべて取り直しになってしまいます。しんどいね!

また、1秒以下は削除できないということなので、数秒詰めたい!という時は使いづらいです。しかも秒しか表示されないのでわかりずらい。

ですので、ここは割り切って、部分的に削除するのではなく、ミスったらすぐ止めて、ミスった手前から取り直してしまいます。

この部分削除の件を改善しようと、実は他のアプリもちょっと検討していて、PCM録音も試しました。

編集はよりフレキシブルでしたが、編集してもいきなり別名で保存されてしまって、編集後のデータが直っているかがすぐに確認できなかったのが不満でした。その点、ボイスメモAppは編集も簡単に確認しながらできたの軍配が上がりました。

ブックAppがドラッグアンドドロップでいけると思った理由

上記のアップルのリンクには、Audibleならドラッグアンドドロップできると書いてあります。Audibleでいけるなら普通のファイルでもいけるんじゃね?と思ったらできました(^^)