2022/05/15追記
このケトルはカタログ落ちしたようだ。
追記終わり
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我が家の主力。これが無くては一日が始まらない。
お財布にも優しい1,790円(税別)
壊れても悲しくない!ラフ(雑)に扱える!
ハードユースなニトリケトルがお亡くなりになってから暫くたった。2年は頑張ったね。
消耗品なので、すぐさま買い替え、今は2代目(同じくニトリケトル)が活躍してくれている。
復活の理由
以前作った低温調理器はヒーター出力が100Wしかなく、温めるのにメチャメチャ時間がかかっています。
出力アップじゃー!ということで新しいヒータを検討しましたが、ニトリケトル使えんじゃね?となり、直すことにしました。
低温調理器として第二の人生を歩んでもらいます。
ニトリケトルの出力は1kW 10倍アップ!
オンオフ制御だから、温度がオーバーシュートしやすくなるのはしょうがないとしてとりあえず試してみました。
制御側でヒステリシスを小さく(0.5℃)にしたら案外温度のリプルも小さく(3℃くらい)収まりました。
ケトルなので水の扱いも楽だしね。
壊れた原因
テスターチェックすると接点が荒れて導通していませんでした。(だいたいこれ)
最大AC100V×√2=141Vpeakの電圧がかかっているタイミングで切る可能性があって、負荷がヒータ(=電熱線=インダクタ)なのでサージが発生する。
300Vくらいでスパークしていたのではなかろうか。
ケトル底面でプラスチックの筐体越しにスパークしてるのがよく見えたもんだ。
あとは過熱保護の温度ヒューズ(184℃)が切れていることを疑いましたが、これは無事でした。空焚きした記憶無かったしな。
分解
定番ですが、自己責任で!
AC100Vを扱うので、注意。失敗すると火が出ます(出したことあります。怖い怖い)
まずひっくり返します。
裏に3つネジがあるので外せば裏蓋がとれます。
ネジはプラスではなく、いたずら防止で三角っぽいネジです。
たまたまドライバーがあって外せました。
取れました。
バイメタル部分で温度を検知してスイッチを切る方式ですね。よくあるやつ。バイメタルは膨張率が違う異種金属をあわせてあるもので、温度が変化すると反ります。その反りを利用して機械的に動かします。
バイメタルはもう一箇所、中心にあります。(今は見えません)
電極近くにあり、電極を直接離すために使われていそうです。
青丸で囲った3箇所のネジ(プラス)を外して、取ってみます。
あと、ファストン端子から赤白のケーブルを抜く必要があります。結構固くて、ラジペンで挟んで抜きました。
取りました。
L,Nの2箇所それぞれで接点を切れるようになっていることがわかりました。
もう一つのバイメタルは取ってしまったあとに写真を撮ったので写っていませんが、写真下側の接点をピンを介して押し下げ、接点を切り離す役目のようです。
こちらの接点はとてもきれいでした。シロだ!導通もしています。たぶんちゃんと動作していない(と思うほどの綺麗さ)
反対に上側の接点は手で操作するレバースイッチと連動しています(先に紹介したバイメタルとも連動)こちらが原因でした。真っ黒。すすだらけ。接点が荒れていて、導通がありませんでした。こっちばっかり切れて負荷が偏ってしまったのかもしれないですね。
白いのは熱伝導を良くするためのコンパウンドなので、そのままにしておきます。
側面から。
裏(表?)から。
側面から。
キレイな方の接点。
こちらが原因の、汚い方の接点
このままでは、分かりづらいですし、磨けませんね。
更に分解しましょう。
分解するためには、銀色の金具を外すのですが、どう見てもネジを外して取れる構造ではないです。
ですので、まず、FG(アース)ピンを抜いて取ろうとしましたが、アースが電気的に接続されていたら、つなぎ直しなどが面倒くさいので、接続を確認しました。
で、ケトルではなくて台側を分解してみたらアースは何も接続されていませんでした。
確かにコンセントのケーブルはアース端子無かったもんね。
ということでFGピンは抜いてOKということがわかりました。
FGピンはカシメてあったのでドリルでもんで抜いちゃいました。真鍮だから柔らかくて簡単。再利用できません〜。しないからいいけど。
あとは、4箇所のツメをマイナスドライバーで持ち上げて取る。こちらも意外と柔らかい。
すると、接点部分があらわになります。
不良の方のカバーを外す。
あー 汚い。
電極の周りの真っ黒さからスパークして荒れたことがよくわかりますね。
接点は100均のダイヤモンドヤスリで磨いて、無事導通することを確認。
組み直して完了!使えるぞ。
おかえり、ケトル!